いかがお過ごしですか、ハルマチの吉積佳です(^^)
数日前、お店で「四君子の香合」がお嫁に行きました(^^)
着道楽の私「春待ち」の紋も、実は「四君子紋」なん です。
初釜に 鶸(ひわ)色のあっさりした色留袖。
留袖なので 紋を入れておきたいと思い
当時、母に相談してみると
「家紋ではなく趣味性の高い紋にしたら?」
そこで迷わず私が選んだのがこの四君子紋でした。
母は「四君子。。」と躊躇していましたが
血気盛んな20代の私に迷いはまったくありませんでした。^^;
梅のように、竹のように、菊のように、欄のように。
そんな志をも背中に背負う前衛的な「四君子紋」を京都の繍屋さんで
5万で縫って頂きました。 20代前半の私には(今でもそうですが)大奮発。
四君子(しくんし) 蘭 竹 菊 梅
君子は、徳と学識、礼儀を備えた人を指します。
そんな意味を知っている母は苦笑いしていましたが
躊躇しない20代の私は強気で欲張りですね(^^;
蘭 竹 菊 梅のもつ特長が
君子の特性と似ていることから文人画の代表的な素材に。
蘭 ほのかな香りと気品を備え
竹 冬も青さを保ち曲がらず真っ直ぐな性質
梅 早春の雪の中で最初に花咲く強靱さ
菊 晩秋の寒さの中でも鮮やかに咲く姿
其々の持つ「気品の高い美しさ」から
中国宋代より東洋画の画題によく用いられ
春は蘭
夏は竹
秋は菊
冬は梅
四季を通じ 題材となり、4つの草木を描く 基本的な筆遣いは
書の永字八法と同じく 画法を学ぶときの重要な素材にもなったそうです。
梅のように、竹のように、菊のように、欄のように
「今は檜じゃないけれど 檜を目指そう!」
そんな「あすなろ志向」で 「四君子紋」をセレクトした
その想いは20代のままです。 理想に向かって毎日一歩ずつ一歩ずつ。